「夫は、私に興味がな〜い!」-3

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コートなしでは震えるような寒さ。

 

わたしは、再度、人生薔薇色( ジンバラ)師匠の古ぼけた山小屋へ。

 

「コンコン!コンコン コーーーン!!」

 

何度ドアを叩いても、返事はなし。

 

『あれ?ちゃんとメッセンジャーで、連絡とったよね?師匠、OKって言ったよね?』

 

不安が頭をよぎります。最近、仕事でもつまらないポカが多いわたし。

 

『またやっちゃってないだろうね…』思わずコブシを握りしめ、唇をかみしめて。

 

ドンドン!ドンドンドン!!!ドンドンド====ン💢💢!!

 

すると。

 

ジンバラ

はいはーい。そんな全力で叩かなくても、聞こえとりま〜す。

 

ドアを開け、にこやかに挨拶する師匠。

その顔を見た途端、一度ならず、二度までもここを訪ねて来たことの後悔が、ドッと押し寄せます。

 
ジンバラ
どうぞどうぞ、お入りください。
 

小屋に入ると嫌な汗が額を伝い…なんだか、目まいまでしてきました。

古ぼけた木製のコートハンガーに濡れたコートをかけると、ポツリポツリと水滴がしたたり落ちます。

ケバケバのカーペットに、ゆっくり染み込んでいく水滴。

 

ジンバラ
おやおや、外はだいぶひどい雨のようですねぇ。

 

A子

…はい…

 

フツフツと煮えたぎる思いの丈。今日は思いっきり師匠にぶつけようと、勇んでここまでやってきたのに。
 
なんだか、言葉が出てきません…
 
ジンバラ
…以前お越しいただいてから、3週間くらい、経ちましたかな?
 
A子
…はい…
 
ジンバラ
もうちょっと気の利いた一言を夫に言わせたい。もうちょっと、あなたに振り向いてもらいたい、というご相談でしたね~
 
A子
…はぁ…
 
暫しの沈黙。。。沈黙。。。沈黙。。。
 
ジンバラ
ふむふむ。まずは、ひと息ついて。珈琲でも煎れますか。
 
A子
…はい…
 
誓って言うけど、わたしはいつもは、こんな感じじゃありません!仕事はチャッチャと。話しはパッパと、進める方。
 

それなのに、この日、ジンバラ小屋で、わたしはまるで別人でした。

 

思えば、これが師匠の魔力。の始まりだったのかも知れません。。。

 

 

目の前に置かれた、濃厚な香りの、暖かな珈琲。

それは、忘れていた何かを思い出させてくれるような、不思議な味わいでした。

 

ジンバラ

A子さん、以前いらした時も、確かこんな風に寒い雨模様の日でしたね。

 

A子

…はい… そうでした。

 

ジンバラ

もしかしたら、このお天気が、あなたのご相談事解決の、ヒントになるかも知れませんね。

 

A子

…?…

 

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おっと!師匠とA子のお話、次回は急展開の予感〜!

美味しい珈琲飲みながら、しばしお待ちを〜☺️