コートなしでは震えるような寒さ。
わたしは、再度、人生薔薇色( ジンバラ)師匠の古ぼけた山小屋へ。
「コンコン!コンコン コーーーン!!」
何度ドアを叩いても、返事はなし。
『あれ?ちゃんとメッセンジャーで、連絡とったよね?師匠、OKって言ったよね?』
不安が頭をよぎります。最近、仕事でもつまらないポカが多いわたし。
『またやっちゃってないだろうね…』思わずコブシを握りしめ、唇をかみしめて。
ドンドン!ドンドンドン!!!ドンドンド====ン💢💢!!
すると。
ジンバラ
はいはーい。そんな全力で叩かなくても、聞こえとりま〜す。
ドアを開け、にこやかに挨拶する師匠。
その顔を見た途端、一度ならず、二度までもここを訪ねて来たことの後悔が、ドッと押し寄せます。
ジンバラ
どうぞどうぞ、お入りください。
小屋に入ると嫌な汗が額を伝い…なんだか、目まいまでしてきました。
古ぼけた木製のコートハンガーに濡れたコートをかけると、ポツリポツリと水滴がしたたり落ちます。
ケバケバのカーペットに、ゆっくり染み込んでいく水滴。
ジンバラ
おやおや、外はだいぶひどい雨のようですねぇ。
A子
…はい…
フツフツと煮えたぎる思いの丈。今日は思いっきり師匠にぶつけようと、勇んでここまでやってきたのに。
なんだか、言葉が出てきません…
ジンバラ
…以前お越しいただいてから、3週間くらい、経ちましたかな?
A子
…はい…
ジンバラ
もうちょっと気の利いた一言を夫に言わせたい。もうちょっと、あなたに振り向いてもらいたい、というご相談でしたね~
A子
…はぁ…
暫しの沈黙。。。沈黙。。。沈黙。。。
ジンバラ
ふむふむ。まずは、ひと息ついて。珈琲でも煎れますか。
A子
…はい…
誓って言うけど、わたしはいつもは、こんな感じじゃありません!仕事はチャッチャと。話しはパッパと、進める方。
それなのに、この日、ジンバラ小屋で、わたしはまるで別人でした。
思えば、これが師匠の魔力。の始まりだったのかも知れません。。。
目の前に置かれた、濃厚な香りの、暖かな珈琲。
それは、忘れていた何かを思い出させてくれるような、不思議な味わいでした。
ジンバラ
A子さん、以前いらした時も、確かこんな風に寒い雨模様の日でしたね。
A子
…はい… そうでした。
ジンバラ
もしかしたら、このお天気が、あなたのご相談事解決の、ヒントになるかも知れませんね。
A子
…?…
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おっと!師匠とA子のお話、次回は急展開の予感〜!
美味しい珈琲飲みながら、しばしお待ちを〜☺️
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